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<韓国大統領選>尹錫悦-安哲秀、候補一本化問題が急浮上

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.14 09:47
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3月9日の大統領選挙に向けて終盤の最大変数に挙げられる野党候補の一本化問題が13日、水面上に急浮上した。国民の党の安哲秀(アン・チョルス)候補がこの日、大統領選の候補登録をした直後、「野党候補一本化」に言及したからだ。共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)候補と国民の力の尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補が2強として接戦を続ける状況で、野党候補の一本化は終盤の「ゲームチェンジャー」になるという分析が出ている。ただ、安候補が提案した「世論調査による国民選挙」方式に尹候補側が直ちに否定的な反応を見せ、当分は双方の駆け引きが続くと予想される。

安候補はこの日午前、ユーチューブチャンネルを通して開いた非対面記者会見で「より良い政権交代のために野党候補一本化を提案する」とし「世論調査国民選挙で1人の候補を決め、誰が候補になろうとお互いランニングメイトになれば圧倒的な勝利を引き出すことができる」と述べた。続いて「私はソウル市長補欠選ですべての条件を受け入れることを決断し、政権交代の基盤を築いた」とし「当時に合意した方式と質問項目がある。一本化の方式について原点から議論する理由はない」と主張した。そして「もう選択は尹候補と国民の力にかかっている」と語った。

 
◆尹候補-安候補、一本化方式めぐり同床異夢

昨年4月7日のソウル市長補欠選で国民の力の呉世勲(オ・セフン)候補と国民の党の安哲秀候補が合意した世論調査方式は、それぞれ単一候補の「適合度」と「競争力」を問う世論調査を別に進行した後に合算する無線電話面接調査だった。民主党支持層を調査対象から除く「逆選択防止条項」は含めなかった。

国民の力は直ちに否定的な立場を明らかにした。国民の力のイ・ヤンス選挙対策本部首席報道官は公式論評で「安候補が『国民選挙』と呼びながら提案した方法は、政権交代を望む国民的な要求にむしろ逆行するリスクがある」と指摘した。尹候補も「政権交代のための大義レベルの提案については前向きに評価する」としながらも「世論調査の話を聞いた。考慮するが、少し残念なところもある」と話した。

大統領選を完走する意志を明らかにしてきた安候補が先に一本化の議論を公式化したのは戦略的な判断によるものと分析される。最近、安候補の支持率は10%前後で停滞していて、尹候補の「積弊清算捜査」発言で保守陣営と進歩陣営がそれぞれ結集する様相を見せると、政界では「このまま進めば安候補の立場が狭まる」という見方が出てきた。安候補は記者会見で「私が完走すると言っても執拗に一本化の話が出るので、それならいっそのこと先制的に提案し、国民の判断と評価にすべてを任せて自分の道を強く進むことが、安哲秀の名前で政権交代をすることだと判断した」と述べた。

尹候補側は安候補が一本化交渉のテープを切ったという点は歓迎している。国民の力選挙対策本部の関係者は「ひとまず安候補と李候補の一本化の可能性がなくなったというのが最も大きな意味」と述べた。国民の力の李俊錫(イ・ジュンソク)代表は「(安候補の提案は)誠意が不足していると考える。安候補が出馬を放棄して我々の候補を支持する宣言をする方式なら拒否する理由はない」と強調した。

候補一本化の方式をめぐり当分は神経戦が続く見通しだ。安候補は国民の力の反応に接した後、「これは私ができる唯一の提案」とし、背水の陣を敷いた。しかし国民の力側は「数百億ウォンの選挙費用のために選挙日が近づくほど焦りを感じるのは安候補の方だ」と話した。

民主党は公式立場を出さず言葉を控えたが、状況を注視している。民主党の関係者は電話で「一本化が実現すれば最悪のシナリオ」とし「しかし与党支持層が逆に結集する可能性も排除できないだけに、民主党は国民を見て進む」と述べた。李候補は野党候補一本化関連の質問に「今は危機状況であり、危機を克服して民生に力を注ぐのが最も重要な政治の課題」と述べた。

政界は大統領選挙投票用紙の印刷日の28日を1次交渉時限としている。印刷の前に候補一本化が実現すれば投票用紙に候補の名前は入るが「辞退」と表記される。印刷後に一本化すれば両候補の名前がそのまま表示され、投票所の案内文に辞退の公示を掲示する。

一方、安候補夫人の金美ギョン(キム・ミギョン)ソウル大医大教授が13日午前、新型コロナウイルス陽性判定を受けた。安候補はこの日、PCR検査で陰性が確認され、業務に復帰した。

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    2022.02.14 09:47
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    国民の力の尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補(左)、国民の党の安哲秀(アン・チョルス)候補(右)
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