【時視各角】中国のようにならないか怖くなる=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.10 11:35
審判が手を上げた選手は決まり悪そうに相手に近付き彼の手を持ち上げた。勝ったと思ってにこにこ笑っていたら事態が急転したその選手はタオルで涙をふきながらリングを下りていった。審判判定3対2で五輪の金メダルが1個追加される瞬間だったが手にした太極旗を振ることができない人が多かった。外国人観客はわけがわからないという表情になった。88年のソウル五輪ボクシングライトミドル級決勝戦の光景だ(ユーチューブで1988 Olympics-Boxing71kg Finalと入力すれば動画が出てくる)。
金メダルを取った選手は韓国のパク・シホン、涙を見せた選手は米国のロイ・ジョーンズ・ ジュニアだった。パク・シホンは第2ラウンドでスタンディングダウンにあった。ボクシング専門家が録画映像を分析して出した資料によると、ジョーンズは303回のパンチを繰り出し86回の有効打撃に成功した。パク・シホンは188回に32回だった。当時外信は「最悪の判定」と批判した。翌日の韓国の新聞には「最後の『金』ひどかった…観衆・市民非難」という見出しの記事が掲載された(それでもいまの中国とは違った)。