韓国国家情報院「北朝鮮、東倉里でICBM発射の可能性」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.22 09:59
北朝鮮が米国に圧力を加えるために大陸間弾道ミサイル(ICBM)を試験発射する可能性があると、韓国の国家情報院が分析した。朴智元(パク・ジウォン)国家情報院長はこうした内容を含む北朝鮮の動向を国会情報委員会の金ギョン侠(キム・ギョンヒョプ)委員長、与野党幹事の金炳基(キム・ビョンギ)議員、河泰慶(ハ・テギョン)議員に会って共有した。
河議員は21日午後の国会ブリーフィングで「北が19日、金正恩(キム・ジョンウン)労働党総書紀が開いた労働党政治局会議で、2018年4月に宣言した核実験・ICBM発射モラトリアム(猶予)を撤回する可能性を示唆した」とし「国家情報院は、バイデン米大統領の就任1周年に、米国とロシアの対立が激しくなる中、対北政策を転換すべきとの圧力だと分析した」と伝えた。
国家情報院は、北朝鮮が武力示威と談話で緊張を高め、米国の反応しだいでは追加の行動も検討するということだ、と分析した。河議員は「北が衛星打ち上げを名分に東倉里(トンチャンリ)からICBMを発射する可能性があると、国家情報院が分析した」と説明した。北朝鮮は2018年のシンガポール合意直後に東倉里(ミサイル発射施設)を解体したが、ハノイ交渉決裂後の2019年に施設を復旧したという。ただ、平安北道東倉里のミサイル発射台では現在のところ特異な動向はなく、北朝鮮が2018年に廃棄した豊渓里(プンゲリ)核実験場の坑道も放置された状態だと報告した。