【中央時評】消えた民主共和国:デモ共和国の大韓民国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.12 10:56
韓国は大統領選挙の年を迎えている。民主化以来、8度目の大統領選挙だ。今回の選挙で選ばれる大統領任期を最後に、私たちは民主化40周年を締め切る年(2027年)と大韓民国樹立80周年を開く年(2028年)を迎える。今年の選択によって変わりうる民主化40周年と大韓民国樹立80周年を私たちはどんな姿で迎えるだろうか。
私たち自身に静かに尋ねてみよう。大韓民国は80年と40年の重さに釣り合う発展と安定、成熟と品格を備えたのか。発展は明らかだが、安定と成熟と品格はまだ遠い。今日世界10位圏を記録している経済・技術・国防・貿易部門を見ると、大韓民国80年と民主化40年は奇跡に近い発展への道程だった。しかし安定は民主化以降、完全に逆行した。
「中央時評」を通じてしばしば強調しているように、韓国は民主国家の中で最も葛藤が深い国の一つだ。民心をきちんと反映しない大統領および議会の選挙制度と権力構造のためだ。特に大統領選挙の「勝者一人占め」のためだ。大統領権力は韓国で葛藤の最も大きな要因だ。「一部の支持」にもかかわらず、誤った制度のために大統領は「100%勝者一人占め」に基づいて大権(大統領が持つ政治的権力)を振り回す。全く間違った制度だ。議会も民意と議席数は全く比例していない。