【コラム】国民を軽視する3流政治の終着駅=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.10 14:36
国民は文在寅(ムン・ジェイン)大統領にだまされた。彼は弾劾された前任者と同じく意思疎通をしなかった。文在寅を選択したことで我々は巨大な機会費用を支払った。鋭くて有能な指導者が5年間の責任を負っていれば、21世紀の大きな祝福となっていただろう。
古い書架の隅にある時代に合わない運動圏の書籍の剥製化した理論、生硬な理念が宮廷帝王的大統領の精神世界を支配した。現実を忘却した指導者の自閉的な世界観は時代との不和を意味する。経済力と技術力、国防力が同時に世界10位以内に入り、Kコンテンツが世界を揺るがした先進国だが、この国は飛翔できない。新型コロナ拡大を口実で広場を封鎖していなければ、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)に向かって怒りの声を出していたはずだ。
長く弾圧を受けたためか。政権を握ったものの依然として「敵に包囲された要塞に閉じ込められている」という進歩の強迫は消えなかった。話者が自分側でなければ正しい声にも耳をふさいだ。過去の政権の人たちは「積弊」にして追い出した。統合と協力政治を要求した民心と何度も衝突した。脱線した所得主導成長と非現実的な脱原発、人間の所有欲を罪悪視した不動産政策は「F」単位だ。北朝鮮との終戦宣言に無理にオールインした。中国に傾いて米国・日本との関係を後退させた外交安保政策も失望させる。任期末に計画的な報恩人事までした。必ずしもそうしなければならなかったのか。