台湾は米軍烏山基地から2時間の距離…中国が侵攻なら韓国次期政権に「荒波」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.05 08:45
東アジアに今世紀最大の危機が訪れた。「トゥキディデスの罠」という概念で米中の新冷戦を予想した国際政治学者グレアム・アリソン氏は早くから台湾を一触即発の火薬庫と見ていた。1995年に台湾海峡であった中国のミサイル示威のような状況が米中の衝突に発展する可能性があると指摘しながらだ。専門家らは「台湾危機は朝鮮半島危機」と警告する。力の均衡が崩れる瞬間を誤って判断した北朝鮮が武力挑発する可能性があるということだ。
こうした懸念は在韓米軍の役割の変化と関係が深い。米軍の作戦計画上、台湾有事なら最も近くに配備された在日米軍とグアム駐留米軍が状況制圧をすることになっているが、今では在韓米軍も当然視される雰囲気だ。この数年間、中国の軍事力が急激に強まり、米国の戦略修正が避けられなくなったからだ。昨年7月に当時のハイテン米統合参謀本部副議長が「台湾海峡を舞台にした仮想の戦争(war game)で米国が中国に敗れた」という衝撃的な結果を明らかにしたのも、こうした実情と無関係でない。