【社説】北核の脅威を知りながらも韓米作戦計画を改善しないとは
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.28 09:18
韓国が北朝鮮の核とミサイルに対応する韓米連合作戦計画の最新化を黙殺してきたことが最近、明らかになった。在韓米軍が2019年から北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応する作戦計画最新化の必要性を韓国に提案したが、国防部が拒否したということだ。国防部は作戦計画の更新を2年も先延ばしにし、2日の韓米定例安保協議(SCM)で受け入れた。こうした事実はロバート・エイブラムス前在韓米軍司令官兼連合司令官が15日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)のインタビューで初めて公開した。現作戦計画は北朝鮮の通常軍事力に対応するもので、核・ミサイルから国民を保護できないにもかかわらず、国防部は作戦計画の改善に消極的だった。
北朝鮮の核・ミサイル能力は文在寅(ムン・ジェイン)政権に入って完全に変わった。米中央情報局(CIA)と国際原子力機関(IAEA)によると、北朝鮮は現政権発足序盤の2017年9月、水素弾で6回目の核実験に成功した。その後、本格的に核兵器を作り始めた。米ランド研究所は2021年現在の北朝鮮核兵器を最大100発と推定した。北朝鮮は最近も寧辺(ヨンビョン)原子炉と再処理施設を再稼働してプルトニウムを抽出し、ウラン濃縮施設を拡張しているという人工衛星の映像が公開されたりもした。