【社説】ワクチンの失敗に続き飲み薬でも遅れを取ったとは=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.27 10:55
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の発生から3年目を控え、主要国家は経口用治療薬の確保に死活をかけている。韓国政府は躊躇しているうちにワクチン確保競争から押し出された痛恨の失策を今回は絶対に繰り返してはならない。「戦略物資」と認識し、迅速な意志決定で良い治療薬を充分に確保するために命運をかけなければならない。
米国食品医薬品局(FDA)は22日(現地時間)、ファイザーが開発した新型コロナ経口用治療錠剤「パクスロビド」の緊急使用を承認した。その翌日にはメルク・アンド・カンパニー(MSD)の治療錠剤「モルヌピラビル」にも使用承認を下した。FDAは「パクスロビドが新型コロナによる入院・死亡のリスクを88%低下させることができる」と評価した。モルヌピラビルは効能が30%程度だと伝えられた。外信はファイザー治療薬のほうが薬効に優れていて副作用が少ないと確認されたとし、相対的にメルク治療薬の比率が低くなるかもしれないと展望した。経口用治療薬は従来の注射型治療薬とは違い、服用するだけでよいので使用が便利で変異株にも効果があるという。このために「新型コロナのゲームチェンジャー」と評価されている。