韓国、11年ぶり政府の石油備蓄放出へ…国内使用3日分
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.23 15:38
韓国政府が国際原油価格安定のために6年ぶりに石油備蓄を放出する。産業通商資源部は23日、計317万バレルの政府の石油備蓄を来年から放出すると発表した。石油備蓄とは石油供給に支障が生じる非常状況に備えてあらかじめ蓄えておく原油をいう。政府は2011年のリビア戦争勃発当時にも国際原油価格安定のために石油備蓄を放出した。今回の放出量も2011年当時の346万7000バレルと似た水準に決定した。
今回の放出は11月の米国の要請に基づく。国際原油価格の安定のために韓国をはじめ、日本、インド、中国など主要国も参加した。実際、放出が決定して以降、国際原油価格は11月初めから下落している。ブレンド油基準で10月第4週は1バレルあたり85.13ドルだったが、11月第3週には1バレルあたり80.9ドルまで下がった。さらにオミクロン株の拡大とOPECプラスの増産基調維持などの影響が加わり、安定的な傾向が続いている。