米国に叩かれて韓国に腹いせするイラン…「タンカー拿捕」の前後
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.16 11:57
韓国の船舶を抑留中のイランとの交渉のために10日から12日まで現地を訪問した韓国外交部が14日、成果なく帰国した。イランから帰国した崔鍾建(チェ・ジョンゴン)外交部第1次官は「イラン側に我々の要求と意志を持続的に伝えた」と述べた。韓国・イランは3日間交渉したが、立場の違いを埋めることができなかった。イランは韓国側の要求にもかかわらず韓国の船舶が「環境汚染」を起こしたという証拠を提示せず、交渉は空回りした。外交部が現地交渉で成果を出せず、イランの韓国人船員拘束状態は長期化する見通しだ。
イランは4日、ホルムズ海峡を通過していた韓国船籍のタンカー「韓国ケミ号」を拿捕した。イランの環境法規を繰り返し違反したという理由だ。しかし国際社会はイランが米国の経済制裁で韓国に凍結されている70億ドルを受け取るために韓国のタンカーを拿捕したとみている。米国のトランプ大統領は2018年、イラン核合意を離脱し、強度が高いイラン経済制裁に入った。このため韓国がイランから輸入した石油の代金70億ドルを支払えず、韓国の市中銀行に凍結した状態だった。韓国タンカー拿捕の前後に韓国とイラン、そして米国の間で起きたことを整理した。