【コラム】数十兆の税金使って…なぜ「焼け石に水」になってしまったのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.21 10:59
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)パンデミックで韓国国民はお金の使い方に対して大きな教訓を得ている。必要な場合、単位項目予算に1兆ウォン台はもちろん、数十兆ウォンだって使うことができるという経験がそれだ。66兆6000億ウォン(約6兆3550億円)。昨年5月の第1次から今年9月第5次まで支給された災難支援金の累積規模だ。第1次災難支援金は全国民が対象だった。14兆3000億ウォンを投じ、4人世帯基準最大100万ウォンを給付した。第2次(2020年9月末、7兆8000億ウォン)、第3次(今年1月、9兆3000億ウォン)、第4次(19兆5000億ウォン)、第5次(15兆7000億ウォン)の時は小商工人・自営業者などを対象に選別支援した。与・野党の大統領候補が50兆~100兆ウォンの「言葉だけの大盤振る舞い」を聞かせた第6次支援金はまだどうなるか分からない。韓国政府はその代わりに4兆3000億ウォンを投じて320万の小企業・小商工人に100万ウォンずつ給付することにした。
コロナパンデミックの最大被害者である小商工人・自営業者は政府の災難支援金をどう感じているのだろうか。野党「国民の力」小商工人委員会委員長のチェ・スンジェ議員は「災難支援金の深刻な問題は、川の中に落ちて命が危ない人と川べりで遊んでいる人を同じように扱っていること」としながら「数十兆ウォンの国民の血税で誰も満足しない巨大な浪費をしているようなもの」と指摘した。