【社説】入国禁止国の拡大、重症者専門病院が至急=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.02 15:22
韓国で段階的な日常回復(ウィズコロナ)が施行されてから1カ月が経過した中、新型コロナ状況が深刻な危機を迎えている。1日は新規感染者数が初めて5000人を超え、重症者も700人を上回り、政府が対応できるという500人を大きく超過した。感染者の治療のための病床の確保が急がれるという指摘は以前から出ていた。病院では重症者が飽和状態で、在宅治療も担当医療陣が限界状況に直面している。
世界に拡大中のオミクロン株も不安感を強めている。ナイジェリアから先月23日に帰国した夫婦とその知人は昨日、オミクロン株感染が確認された。昨日は日本のオミクロン株感染者が入国前に仁川(インチョン)空港を経由したことが明らかになった。オミクロン株はもう他国の話ではない。
日々、不安が強まる中、政府の対応は無気力だ。1カ月前にウィズコロナを開始した当時、政府は感染者増加の可能性に言及しながら、重症者が増える場合は病床に問題がないようにすると約束した。先月21日の「国民との対話」でも、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「感染者数の増加は段階的な日常回復に入る時に予想していた数値」と述べた。予想されていたシナリオと言いながらも、政府の対応は奇襲を受けたようにどたばたしている。