1万人超えた在宅治療者、解熱剤・防疫キット支援がすべて=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.02 09:39
「家族全員が感染してこそ治療が終わるようだ」。最近、新型コロナ感染が確認されて在宅治療中の30代の男性キムさんの言葉だ。ソウル中浪区(チュンナング)に住むキムさんの家族は4人全員が感染した。先月25日に父が最初に感染し、30日にキムさんと弟らが陽性と判明した。父親の感染から6日間、残りの家族は防疫に努めた。キムさんは「保健所から来た人が防疫措置を取ったが、生活物品は自分たちで一つ一つ消毒剤ですべて消毒した」とし「それでも感染を防ぐことはできなかった。家族間の追加感染を事実上放置しているということ」と話した。
防疫用品と防疫服、消毒剤などが入ったキットは感染の翌日に家に届いた。解熱剤など薬がなくなって保健所に連絡すると、「感染者が増えて配送に2、3日かかりそうだ」という返答を受けた。キムさんは「状況が混乱しているだけに対応が遅れるのはやむを得ないが、2、3日なら家族全員が感染するのに十分な時間ではないだろうか」と語った。
京畿道城南市盆唐区(ソンナムシ・ブンダング)で5歳の息子と暮らす女性ユさん(37)は先月26日から外出できない。その日に息子の感染が確認されたからだ。シングルマザーのユさんは家でマスクを着用しながら息子の治療と世話をしている。保健所から「病床が不足し、全羅北道南原(ナムウォン)の病床なら使用できる」という話を聞いて在宅治療を選択した。