【コラム】中国が「極超音速」崛起…米中露の新軍備競争時代へ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.29 15:51
「今はスプートニク(Sputnik)の瞬間に近いと考える」。中国の極超音速兵器開発に対する米国の危機感はこの一言に要約される。米軍最高責任者のマーク・ミリー統合参謀本部議長は7、8月の中国の極超音速兵器実験を、1957年にソ連が米国より先にスプートニク衛星を打ち上げた衝撃に例えた。米国が「ゲームチェンジャー」と呼ばれる極超音速兵器で中国に遅れをとっていることを初めて認め、競争に入るという宣言だった。
極超音速ミサイルは弾道ミサイルや巡航ミサイルとは違い、地球上の目標物を1時間以内に打撃する攻撃手段だ。ミサイルに音速の5倍を超える極超音速滑空体(hypersonic glide vehicle=HGV)を搭載し、ミサイル防衛体系(MD)を無力化させることを目的とする。