【社説】どうして家計負債比率世界1位の国になったのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.17 12:03
韓国の家計負債が国内総生産(GDP)比で世界1位になった。負債の増加速度もやはり1位だ。15日に国際金融協会(IIF)が明らかにした世界負債報告書の内容によるものだ。4-6月期基準で韓国のGDP比の家計負債比率は104.2%で、調査対象37カ国のうち1位だ。韓国に次いで香港が92.0%、英国が89.4%、米国が79.2%、タイが77.5%の順だった。数字で見るように韓国は家計負債規模が経済規模(GDP)よりも大きい世界で唯一の国だ。さらに深刻なのは方向性だ。家計負債が耐えがたいほど急速に増加している。家計負債は昨年4-6月期と比較して6ポイント上昇した。香港、タイ、ロシアを追い抜いた。
世界知的財産機関(WIPO)が明らかにした革新国世界5位を誇る韓国がなぜ家計負債比率世界1位の国になったのだろうか。IIFによると家計負債の最も大きな原因は不動産だ。韓国政府の不動産政策失敗で住宅価格が急騰したのが主原因という話だ。26回も続いた規制一辺倒の不動産対策が生んだ結果だった。このため持ち家がない人々は一瞬にしてチャンスを逃した。いまからでも家を買おうとする人たちと急上昇する伝貰資金を調達しようとする人々はなにもかもかなぐり捨ててかき集めなければならなかった。「家計負債世界1位」という不名誉はこのようにして達成された。