韓国、家計融資残額703兆ウォン…年末に襲う「貸付寒波」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.11 13:45
韓国では「貸付寒波」が年末に行くほど強まる見通しだ。主要都市銀行の家計貸付増加率が金融当局の目標値(5~6%)のすぐ下まで上昇し、融資限度が減っているからだ。5大都市銀行の年末までの家計融資限度は13兆ウォン(約1兆2200億円)水準しかない。これに伴い、農協銀行に続き、他の銀行も相次いで一部貸付を中断するのではないかとの懸念が広がっている。
今月7日基準で5大都市銀行(KB国民・新韓・ハナ・ウリィ・NH農協)の家計融資残額は703兆4416億ウォンと集計された。昨年末(670兆1539億ウォン)と比較すると4.97%(33兆2877億ウォン)増えた。
金融当局が提示した増加率目標値の下限(5%)のすぐ下まで迫っている。銀行別増加率はNH農協が7.14%で最も高く、続いてハナ(5.23%)、国民(5.06%)、ウリィ(4.24%)、新韓銀行(3.16%)の順だった。金融当局の目標値最上限である6.99%を適用すれば、5大都市銀行は年末の融資残額を716兆9977億ウォン以下に抑えなければならない。年末までの市中銀行の融資限度(余力)は13兆5500億ウォンしかないということだ。今年7~9月家計融資増加額が13兆7805億ウォンだった点を考慮すると、目標値に合わせるのは容易ではない。