第2の尿素水事態を懸念…韓国バッテリーが二重三重の防御
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.12 08:45
中国発の尿素水不足事態の中、電気自動車のバッテリーを生産する韓国企業も似た状況に直面するのではというが懸念が強まっている。国内企業が生産するリチウムイオンバッテリーの主要原料の中国依存度が高いからだ。
韓国貿易協会によると、二次電池の核心素材、水酸化リチウムの今年1-9月の輸入量は中国産が計3万1498トンで全体の81.9%を占める。価格にすると約3億6370万ドル(約4313億ウォン、約416億円)で83.5%だ。2018年は66.9%、昨年は79.1%だったが、今年は依存度がさらに高まった。
水酸化リチウムは陽極材の材料。ニッケル・コバルト・マンガンなどを適当な割合で配合して前駆体を作り、ここに水酸化リチウムを混ぜれば陽極材となる。韓国鉱害鉱業公団によると、水酸化コバルトは2018年の52.4%から昨年は88.5%に、硫酸コバルトは49.6%から81.5%に、中国依存度が高まった。バッテリー材料の中国依存度が高い理由はコスト競争力のためだ。