【社説】米国がテーパリング公式化、利上げ衝撃波の対応を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.05 15:11
ついに来るべきものが来た。繰り返し予告されてきた米国の緊縮のことだ。米中央銀行の連邦準備制度理事会(FRB)は昨日、テーパリング(資産買い入れ縮小)開始を宣言した。昨年3月から新型コロナによる景気沈滞に対応するため始めた量的緩和を段階的に縮小するということだ。FRBは毎月150億ドル規模の資産買い入れを縮小する。資産買い入れを縮小すれば市中に出る資金がそれだけ減る。パウエルFRB議長は「経済見通しの変化によって買い入れの速度を調整する」と述べ、急激な縮小はないという信号を送った。これを反映した便りもあったが、世界主要株式市場はひとまず安定している。しかし来年中にテーパリングが終わればFRBが利上げに踏み切る可能性が高まった。
市中金利はすでに上昇している。今後金利がどれほど上がるかはインフレーション(物価上昇)にかかっている。ブルームバーグは「FRBがテーパリングに着手したのは、最近の主要産業のサプライチェーン問題が一時的なものでない可能性を表したため」と分析した。その間、インフレーションの兆候について経済専門家らは一時的なものという見方と、スタグフレーションに発展するという見方に分かれていた。しかし原材料価格の不安定が続き、消費者物価が上昇し、楽観論は弱まっている。