「8歳から72歳の老人まで性暴行」内戦1年、地獄と化したエチオピア(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.04 10:12
アビー首相は2018年就任直後、慢性的な部族間の対立解消のために地域政党連合政府を解体し、単一政党である繁栄党体制の樹立を試みた。しかしTPLFが繁栄党への加入を拒否して自らの路線を選択すると、アビー首相は内閣のTPLF長官を全員解任した。その後、エチオピア政府が新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の流行を理由に総選挙を延期する方針を示すと、これに対し反発したTPLFは昨年9月に独自選挙を行った。2カ月後、政府はTPLFが政府軍を攻撃したとしてティグレ地域への電気と食糧などを断って鎮圧作戦に出た。
漢陽大学欧州アフリカ研究所のキム・ソンス所長は「アビー首相が執権を始める当時は包容的な政策を展開したが、2018年サーレワーク・ゼウデ氏(71)が最初の女性大統領になるなど急進的な変化に種族指導者の反発基調があった」と説明した。