【コラム】中国が台湾侵攻したら米国は?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.02 11:42
中国と台湾を隔てる台湾海峡が熱くなっている。中国と台湾の緊張関係はきのうやきょうのことではない。大陸の中華人民共和国の国慶節連休初めの10月1~4日だけで149機の中国軍用機が台湾の防空識別区域を侵犯して前例のない武力示威を行うなど険悪な雰囲気が演出された。一方、中国と台湾が本当に武力衝突する場合、世界の視線が傾くほかない「2つの大国」の歩みがうかがえる発言が最近相次いでおり大きな関心を集めている。2つの大国は米国とロシアを示す。1カ月の間に中国と台湾だけでなくロシアと米国の指導者が台湾問題に言及したのだ。事態がそれだけ深刻という意味だろう。
台湾海峡の波を優先的に高めたのは中国の習近平国家主席だ。先月9日にあった中国で2000年を超える皇帝体制を終わらせた1911年の辛亥革命110周年記念式がその舞台になった。習主席はこの席で「祖国統一を必ず成し遂げるだろう」と明らかにした。未完の收復地域である台湾を狙ったのは幼い子どもでもわかることだ。すると翌10日に中華民国建国110周年の双十節行事で台湾の蔡英文総統が「台湾と中国は互いに隷属してはならない。台湾の未来は台湾人の考えによって決定されなければならない」と真っ向から対立した。