【コラム】「就職放棄族」に残忍な10月が行く=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.20 11:39
青年の4人に1人は失業者、10人に6人は就職放棄族、100人に3人は引きこもり…。 今月に入り出された各種統計に映った韓国の青年たちの姿だ。大企業の採用シーズンが始まった10月は青年たちには一時の夢の季節だったが、いつからか最も残忍な月になった。今月初めに韓国経済研究院は大学生や卒業生の65%が求職を最初から断念し就職をあきらめた就職放棄族だという調査結果を出した。彼らが求職をあきらめた理由は、就職の敷居を超えるのに自分たちのスペックが極めて不足しているという理由だったという。だが最近の青年たちはコンピュータプログラミング、データ分析、電子商取引管理士など各種資格で武装した世代だ。彼らのスペックが低いのではなく、彼らが望む雇用が不足し、より高いスペックのライバルに押されたためだ。
統計庁が今月中旬に出した9月の雇用動向統計は気乗りしない。就職者数が昨年9月より67万人増加したというのだ。ちょうどワシントン出張中だった洪楠基(ホン・ナムギ)副首相は「新型コロナウイルス第4波にもかかわらず、サービス業を中心に民間雇用が大きく回復している」と喜んだ。だが洪副首相が言及した民間雇用31万6000件をよく見れば見かけ倒しにすぎない。大部分が食品・繊維・建設分野の技能・機械操作職や、製造・運送・清掃・警備・家事関連の単純労務職だった。また、民間を除いた28万件は財政を投じた公共行政・保健福祉雇用だ。そのため67万人の就職者のうち48%が60歳以上で、良質の働き口を探す30代の就職者はむしろ1万2000人減った。