世界経済「スタグフレーション恐怖」…「10月株価大暴落説」も(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.10.09 11:50
◆長期化の確率高い=各国政府と多数の専門家の見通しは良くない。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は夏ごろ米国のインフレを「一時的」と述べていたが、最近は「来年までインフレが続く可能性がある」と立場を変えた。スティーブン・ローチ元モルガン・スタンレーアジア地域会長はインタビューで「サプライチェーンのボトルネック現象が世界各地に拡大する可能性が高まっている」とし「これは1970年代のスタグフレーション時代を連想させる」と憂慮した。
実際、物価上昇率の予測値が高まっている中、経済成長率の予測値は低下している。先月、FRBは連邦公開市場委員会(FOMC)会議後、今年の物価上昇率予測値を0.8ポイント上方修正した4.2%と発表した。一方、経済成長率予測値は1.1ポイント下方修正して5.9%とした。原油や原材料の価格が落ちつかない限り「インフレ→消費萎縮→景気鈍化」という典型的なスタグフレーションの流れから抜け出すのは容易でないという分析が出ている。