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韓国自営業者の相次ぐ死…うら寂しい繁華街・明洞商圏(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.28 07:35
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韓国の小商工人・自営業者は新型コロナウイルス(新型肺炎)状況下で生計維持で大きな困難にぶつかり、立ち直ることができないまま次々と“離脱”している。すでに自殺者は20人を超えた。公務員・会社員などサラリーマンはなんとか踏みとどまることはできたが、商人が置かれている状況はとりわけ厳しい。全国民災難支援金に25兆ウォン(約2兆3600億円)を使う韓国政府が彼らに対する実質的被害補償を冷遇したためという分析が出ている。彼ら商人たちは新型コロナ防疫政策で命を抵当に入れられて生きているという点で、サバイバルゲームを描いたNetflix(ネットフリックス)のドラマ『イカゲーム』の中の債務者たちと違うところがない。会社から解雇された後にフライドチキン店や軽食店を開いて失敗し、4億ウォン(約3768万円)の借金を背負うことになった自営業者がその主人公ではないか。すべての死は悲しい。崖っぷちに追い込まれた商人の自殺はなおさらだ。陰が長く延びたK防疫の死角地帯に迫ってみた。

◆「政府が殺人者」沸きあがる怒り

 
今月27日午前、ソウル麻浦(マポ)の日本式居酒屋を再び訪れた。秋夕(チュソク、中秋)連休直前の15日に比べて追慕メモが10枚余りから130枚余りに急増し、出入口に張り巡らされていた警察の立入禁止ラインが除去されたのが変化した点だった。同店50代の女性社長は7日にこの世を去った。7月12日以降、延長に延長を繰り返してきた「社会的距離確保4段階」により、売上急減や賃貸料の償還圧迫など限界状況に至ったためだ。

建物の外壁に貼り付けられた追慕メモにはさまざまなメッセージが残されていた。ビールと鶏肉の炭火焼バーベキューの味、人情の厚さを覚えている常連客は「雨の降る日に店の軒下で雨宿りをしたが、社長の気持ちだと思ってこれから過ごそうと思います」と書いた。「もうすぐ後を追うよ」「政府が殺人者だ」などの同調または怒りの声もあった。

梨泰院(イテウォン)のある飲食店のオーナーが故人に送った長文の手紙には自営業者の哀歓が込められていた。「職場のように退社でもできればいいが、多くの店は一度始めたら退く場所がなく、その終わりは考えておかなくてはなりません。借金ができ始めますから。(中略)災難は起き、そこに国民はいるのに国民を守ってくれる国はありません。災難で被害を受けた人々を潜在的な罪人扱いするだけです。これが誇らしいK防疫というものらしいです。いっそのこと強くシャットダウンしてくれたらと、どれほど望んだか分かりません。そうはせずに、徐々に血を吸い取っていきました。感染者が増えれば『お前たちのせいだ』と言いながら。私達にも少し息をさせてくれないと。他の先進国の半分でも支援してくれたら良かったのに」。

近くをうろついていた2人の50代女性は「私たちも自営業者」とし「他人事とは思えずやってきた」と話した。

麻浦飲食店の女性社長に続き、全羅南道麗水(チョルラナムド・ヨス)のフライドチキン店オーナー(12日)、江原道原州(カンウォンド・ウォンジュ)の風俗店オーナー(13日)が同じ理由で亡くなると、全国自営業者非常対策委員会が実態把握に出た。心が痛くなるような事情が次々と明らかになった。病気の治療を受けていた老母と心中した自営業者の息子の話もその一つだ。これまで自営業者は保証金(1年家賃分)を減らしながら耐えてきたが、集合人数・営業時間制限が1年6カ月以上も続き限界状況に直面した。

専門家は「彼らの選択を個人的なことにすぎないと言って片付けるのは穏当ではない」とし「防疫当局がデータや根拠は提示しないまま、行政御都合主義的に集合禁止措置だけを強制し、希望的な代案を提示できないのも一因」と指摘する。「社会的死」というものだ。秋夕直前、国会前に3日間設置された「自営業者合同焼香所」に数千人の弔問客が集まったのもそのような理由からだったとみられる。

全国自営業者非常対策委員会のキム・ギホン共同代表は「合同焼香所に来た自営業者は『自分の死への弔問に来る感じで来た』と話す人が多かった」とし「また市民の大多数は『K防疫がうまくいっているとばかり思っていたが、その裏でここまで凄惨な影があるとは想像もできなかった』と話す」と伝えた。このような状況で秋夕以降、感染者は減るどころかむしろ3000人台に急増し、不安はさらに大きくなっている。

韓国自営業者の相次ぐ死…うら寂しい繁華街・明洞商圏(2)

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    2021.09.28 07:35
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    今月27日、ソウル麻浦(マポ)にある居酒屋の女性社長が運営していた店舗のガラス壁に市民が残した追慕メモが貼り付けられている。その下に置かれた小さな花輪のリボンには「自営業者のご冥福をお祈りします」と書かれている。チョ・ガンス記者
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