韓国外交部長官、ヨットを買いに訪米した夫をめぐる論議に「申し訳ない…帰国要請は難しい」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.05 07:04
康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が4日、自身の夫である延世(ヨンセ)大学のイ・イルビョン名誉教授が秋夕(チュソク、中秋)連休期間だった3日米国に出国したことに対して申し訳ないと明らかにした。康長官はこの日、庁舎を出ながら記者らにこの状況について本人もよく知っており、私も説明しようとした」として「結局、本人が決定して行ったのであり、とにかく申し訳なく思う」と繰り返した。夫に帰国を求める計画かという質問には「(夫が)長い間計画して先送りしてきたあげくに行ったことなので帰国を求めることも難しい状況」と答えた。共に民主党の李洛淵(イ・ナギョン)代表もこの日、記者らに「国民の目で見ると、不適切だったと考える」と遺憾を表明した。
イ教授は政府が新型肺炎の再拡散を防ぐために秋夕帰省を自粛するようにキャンペーンまで繰り広げ、外交部は特別旅行注意報(旅行の取り消し・延期勧告)を発令した中でこれを無視して出国して論議を呼んだ。外交部は3月23日から米国を含む北米全地域に対して特別旅行注意報を発令して「該当国・地域の旅行計画は取り消し、または延期して下さるよう願う」と国民に勧告している。しかし、イ教授は3日、出国場で夫人である康長官が旅行に対して「お互いに大人だから『遊びに行ってはならない』など言ったりはしない」として反対しなかったという趣旨で取材陣に答えた。これをめぐり、新型肺炎の防疫のために国民の犠牲と参加を訴えて全世界にK防疫の成果を広報する主務長官が夫の海外旅行は阻止しなかったという批判の声が上がった。