【コラム】ワクチンめぐる限りないごまかし=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.14 10:59
ファイザー・モデルナ製ワクチンの1回目と2回目の接種が6週間隔となる韓国国民は計2511万人だ。人口の半分にのぼる。経済活動が旺盛な20-50代の大半が該当する。鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長は先月初め「ワクチンの供給が不確実になり、一時的にファイザー・モデルナ製ワクチンの接種間隔を3、4週から6週に延ばす」と述べた。了解を得たというよりも一方的な通知に近かった。「一時的」と言ったが、1カ月をはるかに過ぎても3、4週に戻らない。聞こえてくる話は残余ワクチンを活用して6週間隔を少しだけ縮めようという程度だ。
ファイザー製ワクチンの接種間隔は3→4→6週とゴムひものように伸びていった。3→4週となった時の政府の説明は見苦しかった。「接種者と医療機関がファイザー3週、モデルナ4週を混同しかねず4週に統一した」というものだった。ワクチン不足のため4週に延ばしながら、あたかも国民に大きな便宜を図るかのように話した。3週、4週が分からなくなるほど国民はバカだと思っているのだろうか。正直に説明して了解を求めればよいことだった。ファイザー3週、モデルナ4週は製薬会社が最適な条件を考慮して定めたガイドラインだ。当然守るのが最善だ。米国疾病管理予防センター(CDC)の基準も同じだ。CDCは、やむを得ない場合は最大6週(42日)まで遅らせることができるが、「6週を超過してはならない」としている。ドイツは米国と同じで、英国は最大8週まで許容している。