北京五輪での「平昌アゲイン」 事実上消える
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.10 09:44
北朝鮮が国際オリンピック委員会(IOC)の懲戒で2月開催の中国北京冬季オリンピック(五輪)出場にブレーキがかかり、南北関係の突破口を開くのが難しくなった。韓国政府はその間、南北(韓国・北朝鮮)と米国・中国が集まる北京五輪を南北関係のほか米朝関係を進展させる任期内の最後のイベントと考えてきたが、北朝鮮の五輪参加が事実上なくなり、文在寅(ムン・ジェイン)政権の「韓半島(朝鮮半島)平和プロセス」再稼働構想への支障が避けられなくなった。
IOCは8日(現地時間)、報道資料を出し、新型コロナを理由にした北朝鮮の一方的な東京五輪不参加に対する懲戒として、2022年末まで北朝鮮オリンピック委員会(NOC)の資格を停止することにした。これを受け、来年2月の北京五輪に北朝鮮代表団は参加できなくなる見通しだ。また数百万ドルと推定される北朝鮮へのIOC支援金も没収することにした。北朝鮮の選手が個人の資格で北京五輪に出場する可能性は開かれているが、現在まで五輪出場権を個人的に確保した北朝鮮選手はいないという。