【コラム】全世界が金融ハブに向け走るのに韓国だけ立ち止まっている(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.08 11:17
お金は国境を超えて行き来する。かつて「日が沈まない国」だった英国はいまも金融に関しては日が沈まない地位を持っている。アジアの証券市場が取引を終えるころにロンドン金融市場が取引を開始し、ニューヨークへとバトンを渡す。世界の金融投資家は途切れることなく市場の流れに乗れる最適な場所がまさにロンドンだ。世界の金融市場が事実上24時間回る効果を上げる。しかし今年幕を上げた英国の欧州連合(EU)離脱によりロンドンの地位にも変化の可能性が議論されている。
EUは2022年中ごろまでにユーロ建て資本をロンドンからすべて引き揚げよとの方針を立てた。これに伴い、銀行と証券取引所だけでなく金融人材の大移動が進んでいる。ロンドン証券取引所に上場されたEU加盟国の株式と債券の移動が不可避になってだ。欧州委員会のマクギネス委員(金融サービス担当)は「巨大な変化は避けられない」とロイターとのインタビューで明らかにした。