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「ウィズコロナ」期待感に韓国政府「距離確保に大幅緩和なし…緊張の緩み懸念」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.06 15:43
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韓国政府が早ければ10月から新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)防疫体系を段階的に緩和する方案を推進すると明らかにした中でウィズコロナ(with corona・コロナとの共存)に対する行き過ぎた期待を警戒した。差し当たって今の流行規模を安定化させるのが前提にならないといけないが、緩和に対する期待で防疫に対する緊張がかえって緩む可能性があるためだ。

◆韓国政府「ウィズコロナではなく『段階的日常回復方案』」

 
6日、中央事故収拾本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は非対面ブリーフィングでウィズコロナという用語自体が誤解を招きかねないと説明した。孫班長は「ウィズコロナ」といえば新型コロナ感染者の発生自体には気を遣わず社会的距離をなくすという意味に受け取れる場合もあり、政府内部では該当用語をできるだけ使わないようにしていると説明した。あわせて「従来の防疫体系を維持したままで徐々に踏み出していくという意味で『段階的日常回復方案』と呼んでいる」と話した。

孫班長は何より距離確保の緩和は長期間にわたって徐々に調整していく問題だと強調した。孫班長は「英国の場合、全面的に防疫体系を緩和したが毎日2~3万人の新規感染者と100人前後の死亡者が発生している」とし「韓国にこれを代入すれば現在の死亡者水準の10倍を超える。われわれとしては受け入れ難い」と話した。

コロナとの共存を選んだシンガポールの場合、むしろ社会的距離確保の強度は韓国よりも高いと説明した。最近に入ってようやく私的な集まりの許容基準を2人から5人に拡大したとし、その他に行事や大衆利用施設防疫強度は韓国より強いほうだと説明した。孫班長は「防疫体系を日常と類似の水準で全面的に緩和すると同時にコロナを季節インフルエンザ死亡水準以下に管理している国家は現在のところ世界のどこにもない」と話した。

◆距離確保改編案適用した7月、第4波招く

防疫当局のこのような立場は新たな社会的距離確保改編案が適用された7月の状況を二度と繰り返さないという意志とみることができる。当時、従来に比べて緩和された距離確保改編案が適用されて国民の間に防疫緊張感が過度に緩和され、これは第4波の拡大につながった。孫班長は「当時、流行が増幅されたことを考慮すると9月に防疫緊張感を維持して流行をどれくらい統制するかが非常に重要な問題になってくると思う」と話した。

この日、新型コロナ感染者は1375人を記録して直前週の日曜日(発表日基準8月30日)より110人減って減少傾向を示しているが当局は相変らず拡大の可能性があると分析した。孫班長は「現在の流行様相をみると非首都圏は安定的に拡大は減少傾向にあるが、首都圏は相変らず感染リスクが高い状況」としながら「重患者の病床や入院病床の場合、60~70%の稼動率を示しているが、このような状況で防疫が緩和されればすぐに流行規模が増加して病室不足と医療体系の対応不良に直結しかねない」と懸念した。

孫班長は「一時に距離確保が大幅に緩和されるか、廃止されることはない」と強調し、「9月一月間、防疫管理を維持して段階的に防疫体系を調整する」と話した。

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