【コラム】無人戦闘・極超音速…米中露の最先端武器競争(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.06 14:34
今後、戦争の核心は誰が何といおうとAIだ。情報収集と分析、標的確認と判断、意思決定と戦闘実行など全過程にAIが介入する。米国防総省は2020年を基準にAIに関連する約600件のプロジェクトを遂行している。中国は人の顔をAIで把握する最高の技術を保有する。これに関連したビッグデータも最も多く確保している。中国政府が国民を相手に莫大な顔面データを収集したからだ。しかし実際の戦闘状況で周辺環境に関するビッグデータの確保と処理は別のレベルだ。戦場ビッグデータを確保して分析した後、マシンラーニングで無人戦闘体系をアップグレードする。この分野は中国が米国に遅れをとる。AI専用チップ開発競争も激しい。先に見て先に判断して迅速に実行する能力はロジックとAIチップの性能に左右される。現在、AIチップの技術は米国がやや進んでいる。しかも米国は半導体国際サプライチェーンから中国を排除し、半導体技術の超格差を維持しようとしている。
膨大なビッグデータ分析能力は戦争で極めて重要だ。米中が量子コンピューター開発に全力投球する理由だ。量子コンピューターは量子の特異なもつれ現象を利用するが、従来のスーパーコンピューターより計算速度が数百万倍も速い。優秀な量子コンピューターを先に開発した方が戦争で勝利するという声が出るほどだ。量子コンピューターは膨大な情報を迅速に分析および判断し、正確で鋭い作戦を遂行できるようサポートする。量子コンピューターがAIを活用して可能な作戦をあらかじめシミュレーションした後、最少の犠牲で最大の作戦成果を出す最適な代案を指揮官に提示することもできる。実際、米国防総省はこうしたシミュレーションモデルを開発している。