20・30代に260兆ウォンの負債、年所得の倍超える「時限爆弾」=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.09.04 14:12
昨年、忠清南道天安(チョナン)のマンションを購入した会社員のカン・ソクジュンさん(34、仮名)は年2.5%台の金利で3億400万ウォン(約2900万円)の住宅担保貸出を受け、毎月償還している。30年ローンで、月に約120万ウォンの元利金が出ていく。カンさんは「小さなアパートに住んでいたが、子どもができて、転職もし、思い切ってマンションを購入した」とし「結婚する時に夫婦ともに親から支援を受けていないうえ、昨年の住宅賃貸借保護法改正案施行などで住宅価格がまた大きく上がったため、かなりの金額を借りることになった」と話した。続いて「なんとかマイホームを手にしたが、月給の3分の1ほどが返済のために出ていくので、老後の準備ができるか分からない」と語った。
大学生のホンさん(26)は株式投資のために約1300万ウォンの貸出を受けた。1学期あたり150万ウォンまで可能な韓国奨学財団の生活費貸出、年600万ウォン借りることができる「ローンユース」など大学生の身分で用途証明なく融資を受けることができるプログラム・商品を最大限に活用した。ホンさんは「株について深く勉強したことはないが、周囲の人たちが株で稼いでいるので借金をして投資した」とし「学生の立場では多い金額だが、肉体労働を数カ月間すれば手に入る金額だと考えて(融資を)ためらわなかった」と説明した。しかしホンさんは現在まで投資で500万ウォンほどの損失が発生し、不安を感じている。