韓国が初戦を０－０の引き分けで終えた。パウロ・ベント監督（５３、ポルトガル）は守備には満足したが、攻撃の面では物足りなさを表した。

国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ランキング３６位の韓国は２日、ソウルワールドカップ競技場で行われた２０２２年カタールワールドカップ（Ｗ杯）アジア最終予選Ａ組第１戦でイラク（７０位）と０－０で引き分けた。韓国は孫興民（ソン・フンミン、２９、トッテナム）、黄儀助（ファン・ウィジョ、２９、ボルドー）、金敏在（キム・ミンジェ、２５、フェネルバフチェ）など欧州組を総動員したが、勝ち点１に終わった。

ベント監督は試合後、「守備はうまくいった。相手より多くのチャンスを作ったが、攻撃の面ではうまくいかなかった。引き分けはうまくいかなかった結果だ。計画していたことを実行できなかった」と評価した。

続いて「イラクの戦術に合わせて準備してきた。ダイレクトに入ってくるロングボールにうまく対処した。しかし攻撃はやるべきことができなかった。ボール支配、空間浸透、相手を引き出す動き、積極性などが不足した」と話した。

韓国はイラクより倍以上もボールを支配したが、シュートは少なかった。

ベント監督は「攻撃の組織においては積極的に持っていくべきだったが、そうできなかった。相手は難なく守備をした。グラウンド上で不均衡を作って相手の守備を難しくすべきだが、ボールを支配した時に積極性が落ちた」と振り返った。

ディック・アドフォカート監督が率いるイラク代表はエースの孫興民（ソン・フンミン）を徹底的にマークした。

これに関する質問には「チャンスが多くなかった。今日のような場合は弁解できないようだ。しかし他の試合でもこのような状況はあったし、うまく対応したときもあった。今日は適切な解決方法を見いだすことができなかった」と答えた。

ベント監督は「選手１人だけに集中するのはチームにとって良くない。チーム全体で解決方法を探さなければいけない。今日の試合の良くなかった点を分析する。試合は我々が望んだ形で進行しなかった。責任は監督にある。次の試合に集中しなければいけない」と話した。

韓国は７日に水原（スウォン）ワールドカップ競技場でレバノンと第２戦を行う。ベント監督は「試合の分析をした後、どのような変化を与え、どの選手を起用するかを決める」と語った。