【コラム】成功する外交・安保大統領になるには今から準備を=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.25 14:35
先月の野党大統領候補の中国関連発言に対する駐韓中国大使の内政干渉的な寄稿は、中国の戦狼(狼戦士)外交の素顔を我々に表した。しかし逆説的にこれは大統領候補らが今から次期政権の序盤まで転換期に警戒心を持って備えるべきだという外交・安全保障分野の優先課題を想起させた。
外交・安保は国益の観点で接近する必要がある。半面、我々は政権交代をするたびに継続性よりも変化が大きくなり、最近は基本方向自体が変わったりもする。次期指導者は過去からいかなる教訓を得るべきか、また、米中戦略競争や北朝鮮の核の脅威など厳しい国際環境の中で国益をどう確保するかについて今から悩まなければいけない。
中国は激しい行動を見せたが、次期韓国政権の政策に鋭敏な米国など他国も候補らの発言や公約に注目するだろう。今年5月の韓米首脳共同声明は、過去4年間の葛藤の中の同盟関係が復元される契機として評価されるが、これは現政権がバイデン政権の要求をほとんど受け入れたからだ。米国政府が1年も残っていない韓国政府とあえて包括的合意をした理由は、現政権だけでなく次期政権もその枠組みから抜け出すなという信号であるはずだ。