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【ナウ・イン・ジャパン】「目に力がない」…揺れる菅氏の再選(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.23 10:53
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9日午前、菅義偉首相が長崎市で開催された「原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に1分遅刻した。「トイレに立ち寄って遅れた」と釈明したが、「体に異常が生じたのでは」という噂が広まった。これに先立ち広島で6日に開かれた同じ行事では、演説の原稿を1段落まるごと飛ばして読んだ。最近は「首相の目に力がなくなった」という側近の声が出ている。

その菅首相が21日、東京の病院で診療を受けたと伝えられ、日本の政界が騒々しくなっている。ちょうど1年前、安倍晋三前首相が突然病院を訪れた11日後に健康を理由に電撃的に辞意を表明した記憶と重なるからだ。

 
安倍首相の残りの任期を受け継いだ菅氏の自民党総裁任期、すなわち日本首相の任期は9月30日までだ。自民党総裁の任期は3年だ。菅氏は昨年、新型コロナ防疫とオリンピック(五輪)成功という重大な課題を抱えて首相に就任し、「残余任期1年+新任期3年」の計画を組んだと、日本メディアは伝えている。「新型コロナ収拾→東京五輪成功→衆院解散後の選挙勝利→自民党総裁への無投票再選」と続く楽観的なシナリオだ。

◆遠ざかる「解散後の再執権」戦略

しかしこのシナリオは最初から揺らいだ。感染力が強まった変異ウイルスの登場とワクチン接種の遅れで新型コロナ拡大を抑えることができなかった。反対世論が60%を超える中で五輪を強行した。五輪自体は無理なく終わったが、新型コロナが拡大し、政権に対する反感はさらに強まった。

NHKの調査で菅政権の支持率は就任当時の62%から8月には29%まで落ちた。直前の第2次安倍内閣は7年8カ月間、一度も支持率が35%以下に落ちたことがなかった。

こうした状況で現在、菅首相に与えられた選択肢は2つだ。一つは、計画通りパラリンピック後に衆議院を解散し、10月中に総選挙を先に行い、その後に延期される自民党総裁選で党内の審判を受ける方法だ。もう一つは、衆議院を解散せず、9月末の自民党総裁選で勝利した後、その勢いで衆院選に臨むことだ。

五輪前までは最初のシナリオが既成事実として受け入れられていたが、現在は2つ目が有力という見方が多い。新型コロナの全国の一日の感染者数が2万人を超え、東京など首都圏をはじめとする13都市に来月12日を期限に緊急事態が宣言された状態で、首相が「解散のタイミング」を見つけるのは難しいということだ。緊急事態下での解散は「無責任」という逆風を呼ぶ可能性が高く、現在の感染拡大傾向なら緊急事態がいつ解除されるかも判断しにくい状況だ。

【ナウ・イン・ジャパン】「目に力がない」…揺れる菅氏の再選(2)

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