【社説】故障した防疫とワクチン戦略、大手術する時だ=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.08.15 12:47
新型コロナウイルスの韓国の新規感染者が初めて2000人を突破し、防疫とワクチン戦略を全面再検討しなければならないという声が大きくなっている。昨年1月にコロナ流行が始まってから先月までも距離確保と防疫を徹底的に履行しワクチン接種にスピードを出せばコロナ危機を終息させられるという期待があったのは事実だ。だがデルタ株が羽を伸ばし既存の対策の限界が明確に現れている。期待を集めた集団免疫も事実上不可能になったと専門家らが口をそろえる状況だ。既存の戦略の大手術が避けられなくなったのに韓国政府は1回目の接種率が70%を超える9月末にでも防疫体系転換議論が可能だという立場だ。
これまで防疫とワクチンはコロナ流行に対応する有効な2つの車輪だった。だがいまは両輪ともにパンクした状態だ。パンクを単純にふさぐだけなのか、タイヤそのものを交換するのか、もう選択を真剣に悩む時期がきた。これまで防疫は検査・追跡・治療(Test、Trace、Treat)の3T体制でそれなりにうまく回ってきた。