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【グローバルアイ】日本を離れる娘に

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.13 10:38
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眼鏡をかけた色白のかえでちゃん。日本語が全くできなかったあなたに、保育園で一番最初に手を差し伸べてくれた心の温かい子だったね。たちまち2人は保育園で有名な仲良し2人組になった。

実は、あなたを公立の保育園に通わせながら知らず知らずのうちに気をもむことが多かった。韓国人の子供だからと密かに仲間外れにされていないか、いつもよく見ていた。史上最悪の韓日関係と言われるほど、両国の雰囲気が良くなかったから、実は、ママも行動や一言の発言に慎重になっていた。もちろん、心配に反して何の問題もなく保育園を卒業してあなたが韓国に帰るときに、お友達がみんな近所の公園に集まって「きっとまた会おう」と名残を惜しんだこと、あなたも覚えているでしょう?

 
だけど、ふと心配になる時がある。いつか、かえでちゃんが嫌韓ニュースに触れるだろうし、あなたも反日を煽る行動に直面することでしょう。数年後、夏休みに会って、「独島(ドクト、日本名・竹島)をなぜ奪おうとするの」「どうして竹島を韓国の領地だと言い張るの」と言い争って、お互いに背を向けることになったらどうしようという心配。

それだけじゃない。2月には竹島の日、3月には三一節や小・中・高校の教科書検定、8月には光復節(解放記念日)に靖国神社参拝、外交青書や防衛白書の発表など、1年を通して、お互い緊張することがこんなにも多い。更に強制徴用判決、慰安婦被害者問題、福島原発汚染水の放流、輸出規制措置、GSOMIA(韓日軍事情報包括保護協定)の議論まで。今や、韓日関係は「長期的で低強度の複合的摩擦の時代を迎えた」というソウル大学のナム・ギジョン教授の分析に同意せざるを得ないね。解決は容易でない様々な摩擦を管理しなければならない時代になった。

多くの専門家が指摘するように、韓日関係の展望は明るいばかりではない。過去4年間を振り返ってみれば、度重なる摩擦の中でも、確実に様々な機会はあったのに、十分にチャンスとして生かせなかったことが残念。金大中(キム・デジュン)元大統領・小渕元首相のような志が合うリーダーも期待し難い状況だと思う。

文化の力は唯一の希望。韓国の音楽やドラマ・映画が好きな人々には嫌韓が浸透する隙がない。2000年代に韓国で広まった日本文化を通じて和解の機運が広がったように、絶え間ない交流は関係改善に大きな力になると信じている。もちろん、根本的に政治・外交的努力は、大人が背負い続けていかなければならない責任で、義務だ。

金継ぎという日本の伝統工芸には深い意味がある。器の破損した部分に金粉を塗り、元の器よりもはるかに素晴らしい器に生まれ変わる。韓国と日本の関係も、金継ぎのように輝きを増す篤い関係に生まれ変わることができることを、そしてあなたが大人になった時には近いけれど遠い国ではなく、仲の良い隣国になれることを切に願う。

ユン・ソリョン/東京特派員

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