「参戦通じて愛国心見せろ」…ノーベル平和賞受賞者の「2つの顔」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.12 10:11
戦争を終息させた功労でノーベル平和賞を受賞した人物が国民の参戦を求めた。エチオピアのアビー・アハメド首相(45)のことだ。英BBCは11日(現地時間)、アビー首相が「エチオピア国民は参戦を通じて愛国心を見せてほしい」という声明を発表したと報じた。アビー首相は2019年100人目のノーベル平和賞受賞者だ。20年間続いた隣国エリトリアとの戦争を終息させた功労が認められた。アビー首相は当時「ネルソン・マンデラ、バラク・オバマと肩を並べる黒人指導者」という賛辞を受けた。そのような彼が参戦を促した理由は何か。
エチオピアは昨年11月から反自治州ティグライの統治勢力であるティグライ人民解放戦線(TPLF)と内戦中だ。民間人数千人が死亡して200余万人の難民が発生した。エチオピア政府は今年6月、ティグライ地域の首都メケレなど主要地域の掌握に失敗し、軍人数千人が捕虜として捕らえられると農繁期を理由に6~9月休戦を宣言した。BBCは「昨年11月『勝利』を宣言したアビー首相がすべての国民の参戦を促すのは重大な変化(戦勢の逆転)の兆し」と評価した。