【コラム】米中対決を見るある韓国人の不安感(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.01 10:36
そんな中国が主導する国際秩序は位階的な秩序だろう。一言で過去の19世紀以前の中華秩序のように、中心に中国があり周辺国は辺境で、上下の位置づけが明確になるだろう。民主主義覇権国と違い権威主義覇権国は相互協議やソフトパワーより直接的な威嚇を通じて相手国に強要する傾向が大きく、内政干渉を通じて民主主義政治体制を揺さぶることもしばしば起きるだろう。そうした兆しを私たちは中国指導層の発言や戦狼外交で目撃している。
ところが私たち韓国国民はすでに酸素のように民主主義を飲みながら生きることになって久しい。最近の反中感情が見せるように水平的外交関係に対する渇望も大きい国だ。また、中国が主導する覇権秩序で韓国と日本は地政学的にも孤立した島として残ることになるだろう。そのため中国の去就が私たちには不安なのだ。