韓経:TSMCも手に余るのにインテルまで…コーナーに追い詰められるサムスン電子「超緊張」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.28 10:07
何よりクアルコムがファウンドリー業界で持つ象徴性は大きい。インテルはスマートフォンの頭脳の役割をするアプリケーションプロセッサ(AP)「スナップドラゴン」シリーズなどを設計・販売する売り上げ基準で世界1位の通信チップファブレスだ。生産工場を持たずファウンドリー企業に生産を任せ、アップル、AMD、エヌビディアとともにファウンドリーの大口顧客だ。サムスン電子とTSMCに任せる量が年間5兆ウォン相当以上という。インテルがこの日「クアルコムをファウンドリー最初の顧客として確保した」と宣言できたのは、2024年に生産開始、2025年からの本格量産を宣言した2ナノメートル級半導体プロセス技術の「インテル20A」の影響と分析される。
主要顧客であるスマートフォンメーカーと家電、ゲーム機メーカーもチップのサイズが小さくなれば残りのスペースにより多くの機能を盛り込むことができ利益だ。スマートフォンメーカーなどに半導体を納品するアップル、クアルコム、エヌビディアのようなファブレスがファウンドリーの最新工程に委託生産を任せる理由だ。
現在5ナノメートルプロセスが主力であるサムスン電子、TSMCは次世代プロセスである3ナノメートルプロセスで覇権を取るために激しい競争を行っている。開発速度が遅れるだけに顧客が離れて行く可能性が大きいためだ。こうした状況でインテルが「2025年に2ナノメートル製品を量産でき開発も終えた。クアルコムを顧客として確保した」と宣言すると既存の企業は衝撃を受けた。