韓国、7月モデルナ200万回分が足りなくても抗議できない…怪しいモデルナ契約(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.28 08:48
このような事情にもモデルナが契約違反をしたわけではない。政府がモデルナに抗議や問題提起をすることもできない。政府は昨年末4000万回分のモデルナ製ワクチンの先行購買契約を締結した。導入物量は四半期別に決まっているという。該当四半期別の物量の中で再び月別、週別物量を協議して搬入する方式だ。このため、生産問題にともなう物量の繰り越しも契約違反事項でない。どうせ「7-9月期」内物量だからだ。7月であれ9月であれ、四半期内に提供してもらえれば契約違反でない。
慶尚南道(キョンサンナムド)医師会のマ・サンヒョク感染病対策委院長は「製薬業界では政府がモデルナと不合理な契約を結んだという指摘が出る。需給の不安定に備えていない」として「ファイザーの場合、毎週定期的に入ってきて今までこれを破ったことがない。モデルナとは違う。政府はより安定したワクチン需給策を立てるべきだ。ワクチンのビジネス経験が豊かな民間専門家とともに戦略を新たに立てる必要がある」と話した。モデルナ製ワクチンは韓国のサムスンバイオロジクスが委託生産(CMO)を引き受けた。試作品は早ければ8月末~9月初めに発売される見通しだ。だが、直ちに使うことはできない。承認過程が複雑だ。このため、完成品は9月になってこそ出荷されるものとみられる。だが、韓国に優先して生産量を先に供給するかは定かでない。最終流通計画はモデルナが立てる。モデルナは多数の国と供給契約を攻撃的に結んでいる。