【コラム】韓国政府のK防疫自画自賛は恥知らずなこと(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.26 12:08
現在の韓国社会は近代化の結果、一種の二重国家を形成している。西欧的概念の個人主義に基づいた核家族構成員としての個人と、伝統的概念の大家族構成員としての個人が重層的・混成的結合を通じて二重構造を作り、社会的危機のような外部衝撃が与えられる場合、その結合が解けて伝統的概念の家族主義国家観が前面に出る現象を発現する。理性と合理に基づいた契約国家フレームから情誼と感性に基づいた家族国家フレームに認識の中枢が移動するのだ。したがって家族国家意識が発動するためには危機状況の発現という社会的緊張がなければならない。しかし政府が状況の緩和を暗示するメッセージを繰り返し伝達することにより家族国家意識の発動に必要な社会的緊張の強度を弛緩させる場合、そうでなくても疲労感が累積した家族国家意識の緊張が緩み、家族国家フレームによる先制的・主動的防疫が弾力を失うのはあまりにも当然の帰結だ。
◇家族国家フレームで解釈可能