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【コラム】嘲弄されたK防疫とサヴァン症候群=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.19 16:15
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韓国軍の自慢の清海(チョンヘ)部隊で新型コロナの集団感染が発生したのは極めて残念なことだ。米国のバイデン大統領が韓米首脳会談後に贈ったヤンセン製ワクチンで予備軍や民防衛隊員までが接種するが、船内で一日中作戦に取り組む特殊部隊員を放置した韓国政府の判断力は絶望的だ。500人台にとどまっていた国内の一日の新規感染者数は、金富謙(キム・ブギョム)首相が社会的距離緩和計画を発表すると600人台に増え、施行予定日ごろには700人台に入った。驚いた政府が距離緩和を1週間猶予したが、その間に1000人を超えた。1年半以上にわたり感染拡大防止に取り組んできたが、正反対の予測をした。

こうした中、スポーツジムの集団運動の音楽に対して120bpm(1分あたりの拍数)規制が登場した。bpm制裁は難易度が最上級だ。防疫の基本で初歩的な失敗を連発しながらも、一方では極めてディテールの規制を創造する政府の姿から映画『レインマン』が思い浮かんだ。独特の思考体系で日常生活が危険だが、特定の分野では驚異的な姿を見せるサヴァン症候群の患者レインマン(ダスティン・ホフマン)が主人公だ。

 
実存人物をモデルにした彼は厚い電話帳を一日ですべて記憶し、会った人の名前だけで個人の情報をあてる集中力とディテールを見せる。

政府が新しく適用した防疫守則のディテールは驚くほどだ。120bpmは一部にすぎない。卓球をする時、シングルスはよくダブルスはいけない。バドミントンはダブルスも可能だ。ナンセンスクイズのような条項が多い。

市民に暗記も推論も不可能なディテールを強要する当局だが、基礎領域では小学生レベルに達しない。ワクチン交差接種が代表的な例だ。2回の接種が必要なワクチンの接種人員は「全体物量÷2」で算出する。韓国政府はこの計算ができなかった。1回目にアストラゼネカ製ワクチンを接種した人が2回目は物量が足りずファイザー製ワクチンを接種する。過去に疾病管理本部長を務めた鄭ギ碩(チョン・ギソク)翰林大聖心病院呼吸器内科教授は「2回目の接種を問題なく準備すべきだとかなり以前から話してきたが…」と語った。185万人分のモデルナ製ワクチンで352万人にオンライン予約を勧誘すれば問題が生じるのは当然だ。60歳近い人たちをモニターの前で夜ふかしさせることになった。

サヴァン症候群の患者は時に周囲に驚くような贈り物をする。レインマンはカジノのカードをすべて覚えて一緒に旅行する弟(トム・クルーズ)を大儲けさせた。半面、韓国政府のディテールは屈辱感を与える。「BTSはよくBLACKPINKはいけない」という皮肉の記事が海外で続く。守則の120bpmは問題点だらけだ。bpmはバンド演奏者、特にドラマーに重要だ。人の演奏は100回公演すれば100回すべてが少しずつ異なる。このため同じクイーンの曲でもどんなライブかによって処罰されることも、されないこともある。

英国の専門家が指摘した「一拍に2歩」は言葉尻をつかむものではない。軍服務時代に文化宣伝隊のバンドに派遣されたことがある。全国の部隊を回りながら将兵からリクエスト曲を受けて伴奏した。兵士はユン・スイルの「アパート」やチョ・ヨンピルの「旅に出よう」など速いテンポの曲を主に歌うが、幹部はゆっくりとしたトロットを好む。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が好きな「夢見る白馬江(ペンマガン)」もリクエスト曲によく登場する。「白馬~江 月~夜~に 水鳥~が鳴~く」で始まるbpm60-70程度の曲だ。

この曲を元々のテンポで演奏すれば、盛り上がった雰囲気が急に冷める。楽しく踊る兵士に突然、風船人形のように腕を振りながらハルモニ(おばあさん)踊りをしろというようなものだ。それで出てきたのが「2倍速演奏」だ。ドラムビートを2倍に速めればノリがよい。「夢見る白馬江」のドラム楽譜を見ればbpmが120以上になる場合が少なくない。トロットも処罰を受けるということだ。とんでもないディテールだ。新しい防疫守則が誰の発想かという質問に対し、中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長は「集団知性で作り出した案」と明らかにした。

韓国政府の「集団知性」の最も大きな問題は意思疎通の不在だ。120bpmの基準を決める際「ズンバ関係者と相談した」という説明なのに、感染病専門家の見解も聞いていればどれほどよかったか。全柄律(チョン・ビョンユル)チャ医科大教授(元疾病管理本部長)は「医師協会や病院協会などの見解にもう少し耳を傾ける必要がある」と指摘する。左脳と右脳の不均衡がサヴァン症候群を深化させるという。防疫だけでも過去の政権か現政権かを問わず、感染病対処経験が豊富な専門家の知恵を借りるべきではないだろうか。厳しい時間に耐えてきた市民が両極端の拷問から解放されるよう、政府は現場、専門家、国民との距離から緩和する必要がある。

カン・ジュアン/論説委員

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