韓経:「韓国製造業に死亡宣告…最低賃金引き上げがデルタ株より恐ろしい」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.12 08:02
中国に工場を移転して2016年に韓国にUターンしたシリンダーメーカーのA社長は今回の最低賃金引き上げの可否に神経を尖らせている。事業をたたむべきか運営を続けるかを決めるためだ。A社長は「これまで最低賃金が急激に上がり韓国に帰ってきたことを後悔しているが、ここでさらに上がれば利潤どころか損失が出そうだ。新型コロナウイルスのデルタ株より最低賃金など固定費上昇がもっと恐ろしい」と打ち明けた。
2022年度の最低賃金をめぐり今週最低賃金委員会の最終決定を控えた中で、中小企業と小商工人業界がパニックに陥っている。すでに従業員50人未満の事業所の週52時間労働制と振替休日制施行などにより人件費上昇が避けられない状況で最低賃金まで上がれば耐えられないという理由からだ。
◇熟練工離脱…雇用萎縮不可避