【社説】韓国光復会長の誤った歴史観
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.01 11:00
韓国光復会の金元雄(キム・ウォヌン)会長が「解放以後の韓半島(朝鮮半島)に入ってきた米軍は占領軍、ソ連軍は解放軍」と発言した。極度に偏向した歴史認識を改めて表現した発言だ。しかもその対象が今まさに歴史知識を習得して歴史観を確立していこうとする過程にある高校生という点で問題はより一層深刻だ。
米軍は占領軍、ソ連軍は解放軍という認識は甚大な歴史わい曲だ。1945年8・15解放は日帝の無条件降伏に従ったものだった。降参を引き出した主体は連合国で、その主力は米国だった。ソ連はそのわずか1週間前の8月8日に対日宣戦布告をしながら極東戦線に割り込んだ。すでに戦況が日本の敗戦に傾いた後のことだ。どちら側が韓民族の「解放」に大きく寄与したかは確かめる必要さえない。その後、米国とソ連が韓半島の南北にそれぞれ進駐して旧日本軍を武装解除させた。これを表現する軍事的・政治的用語が「占領」であり、公式文書には双方ともに「occupation」という用語を使われた。そのような面で、米軍もソ連軍も共に「占領軍」だった。