【コラム】日本に過去の賠償を強要しないと明言しよう(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.30 11:14
◆過去を政治の手段に利用すべきでない
我々が望む方向で問題を解決するのが難しいこうした局面で韓国が勝つ方法は、逆に過去の被害者としての寛容を見せることで我々の道徳的な品格と自負心を日本と国際社会に見せることだ。例えば、徴用者賃金問題に関連し、国内的に非常に複雑で難しい過程があるが、我々が自らこの問題を解決し、もう日本に賠償を強要しないと明らかにする必要がある。そうしてこそ我々の道徳的な権威が高まり、日本政府と企業・国民も韓国人に大きな苦痛を与えた過去を深く省みるだろう。
今後、韓国政府は過去を政治的な手段として活用する誘惑から抜け出すことが求められる。また、韓日間で問題が発生した場合、理性的な判断よりも無条件に反日的な対応をするのが安全だという政府の認識も消さなければいけない。振り返ると、歴代政権は韓日の過去に関連して国民感情をあおったり迎合したりする措置を取れば一時的には支持率は上がったが、結局は政権にプラスにならず韓日関係を悪化させる結果だけを招いたという批判を受けるケースがほとんどだった。