ベルリン「少女像撤去」…その背後には日本のステルスロビーがあった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.12 06:50
ドイツの首都ベルリンに設置された「平和の少女像」をめぐり、市当局が撤去を命じて海外の少女像建設問題が再びイシューに浮上している。ドイツは第2次大戦の戦犯国だった過去によって、女性の人権と戦争犯罪処罰などでより積極的に出なければならないという暗黙的認識が国際社会にあっただけに、今回の少女像撤去要求には日本の必死の外交が通じたという見方が強い。ベルリンのミッテ区庁は今月7日、少女像設置を主導した韓国市民団体「コリア協議会(Korea Verband)」に「14日までに自主的に撤去しない場合は強制執行をして費用を請求する」という撤去要求公文書を送った状態だ。この少女像は先月25日、ベルリン・ミッテ区のビルケン通りとブレマー通りが交差する地点に設置して、先月28日に除幕式が開かれた。ドイツの公共の場に少女像が設置された初めての事例だった。
海外での少女像設置は日本強占期の従軍慰安婦の被害を伝え、女性に対する戦争犯罪を防ごうとの趣旨で米国ロスアンゼルス近隣のグレンデール市、バージニア州アナンデール市などに相次いで設置された。だが、2018年12月28日、フィリピン・ラグナ州サンペドロ市に設置された「平和の少女像」がその2日後の同月30日に撤去されたことに続き、今回はベルリン市当局が撤去を要求し、少女像設置が各地で困難にぶつかっている。サンペドロ市の場合、在フィリピン日本大使館が「非常に遺憾。日本政府の立場 とも相容れない」と外交的圧力を加えると、市当局が撤去決定を下した。アナンデール市に設置された少女像は、日本の圧迫で公共場所を確保するうえで困難を強いられ、結局、韓国人建物主が提供した敷地に設置された。