【時視各角】「ズボンに手、生意気」女性政治家を袋叩き…固定観念破った「背中あきドレス」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.23 10:51
政治家の服といえば黄山城(ファン・サンソン)元環境処長官のことが脳裏をよぎる。1993年パンツスーツ姿で国会業務報告に登場し、世論から袋叩きにあった。女性政治家はスカートスーツが不文律だった時代だった。ズボンのポケットに手を入れる場面がカメラにとらえられ、「女がズボン姿に手まで入れるとは生意気だ」という批判があふれた。このせいではないが、長官は1カ月後に更迭された。96年パンツスーツを着て国会に入ったイ・ミギョン統合民主党議員は「女性議員がズボンを履く運動」を展開した。隔世の感を禁じ得ない話だ。2012年金在ヨン(キム・ジェヨン)統合進歩党議員は紫色のミニスカートにハイヒール姿で登院して手厳しい出発を切った。短いスカートなので礼儀、品位論争にセクハラ性の発言まで加わった。
保守性が強い政治家の衣装問題は主に女性に集中するが時々は男性もいる。2003年柳時敏(ユ・シミン)国民改革政党議員の「白ズボン事件」だ。ノータイにジャケット、白のコットンパンツというカジュアルな姿で国会に初めて出席した彼に、「国民に対する礼儀ではない」というハンナラ党議員の抗議とヤジがあふれた。柳議員は翌日スーツ姿で登院してようやく議員宣誓をすることができた。