韓経:韓国キムチ名人第1号「韓国、キムチ宗主国を宣言しなければ泡菜に勝てない」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.18 09:35
今年1-3月期のキムチ輸出額が史上最大となった。新型コロナの拡大の中、海外でもキムチが免疫力を高める健康食品という認識が広がっているためだ。「韓国キムチ名人第1号」であるハンソン食品のキム・スンジャ代表は「このような時こそ、キムチ宗主国を宣言すべきだ。宗主国の地位を失えば、歴史を奪われる」と話した。
韓国のキムジャン文化(晩秋から初冬にかけての季節に一斉に行われるキムチ作りの習慣と行事)は2013年国連教育科学文化機関(ユネスコ)の人類無形文化遺産に登録された。キムチ自体は登録されなかった。17日、京畿道富川(キョンギド・プチョン)にあるハンソン食品本社で会ったキム代表は「わが先祖は1300年前から数百年にかけてキムチを研究・開発して完成した」として「政府が出てわれわれのものを守らなければならない」と強調した。今年に入って浮上した中国の「泡菜(パォツァイ)」、日本の「キムチ」などキムチ宗主国をめぐる論議に対する反論だ。
キム代表は韓国初のキムチ名人(農林畜産食品部2007年)であり、食品職人(雇用労働部・韓国産業人材公団2012年)だ。1986年ハンソン食品創業後、35年間キムチにハマって生きてきた。創業当時、キムチを買って食べるのは想像もできない時期だった。家庭主婦だったキム代表は、高級レストランでまずいキムチを食べた後、創業を決心した。キムチなら自信があった。キム代表の母と祖父の手作りの味が優れた。キムチを漬ける日になると、町の隣人たちがキムチを得るために駆け集まるほどだった。