【社説】総体的不法が明るみになった光州建物崩壊惨事=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.15 13:41
住宅再開発のために撤去中だった5階建て商業ビルの崩壊で17人の死傷者が発生した光州(クァンジュ)広域市「54番市内バス惨事」の原因が次々と明るみになっている。今回の惨事は再開発撤去業界の不法な再下請慣行、費用縮小を狙った違法的撤去形態、行政当局の管理・監督不良など慢性的安全不感症の縮小版ともいえる。
惨事犠牲者9人の葬儀が昨日で終えたことで、国家捜査本部が事故原因と責任所在を徹底的に追求する仕事だけが残った。これまで明らかになった事実と証言を総合すると、今回の惨事はいつ起きてもおかしくないほどの時限爆弾を抱いていた。不法下請慣行が今回も堂々と横行していたことが明らかになった。鶴洞(ハクドン)4区域再開発事業を4630億ウォン(約456億円)で受注した現代産業開発はハンソル企業に1次外注し、それをまたペクソル建設が孫請けした。この過程で撤去工事費が3.3平方メートルあたり28万ウォンから4万ウォンまで減り、手抜き撤去が行われたと警察は推定している。