「セクハラを隠蔽した幹部が強制わいせつ」…「位階による性犯罪」処罰する軍法もない=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.04 10:27
上級副士官にセクハラを受けた事実を通報したが、軍がむしろ隠そうとして自ら命を絶ったイ中士事件が軍内性暴行の追加公開につながっている。イ中士遺族側のキム・ジョンファン弁護士は3日、国防部検察団に空軍幹部3人を職務遺棄・強要未遂などの疑いで告訴した。これに先立って、イ中士をセクハラしたパク中士は2日、強制わいせつ致傷の疑いで拘束された。キム弁護士は「隠蔽の中心にある幹部を追加告訴する」として「イ中士がパク中士以外に少なくとも2人からもう一つの強制わいせつの被害を受けた」と話した。
キム弁護士によると、追加で告訴した3人のうち2人は事件が起きた3月イ中士が車の中でセクハラされたという報告を受けた幹部だ。キム弁護士は2人のうち1人がイ中士をセクハラしたとした。空軍はこの日、立場文で「該当幹部2人は3日午後、職務を解任した」と明らかにした。キム弁護士が告訴したもう一人は他の部隊所属の副士官で、1年前に他の会食でイ中士をセクハラした疑いが持たれている。遺族側はセクハラを通報したイ中士に「問題を起こすな」という趣旨で懐柔した幹部が1年前にも合意を勧めたと疑って告訴を準備中だ。軍検察は告訴状を検討した後、彼らを召喚して調査する方針だ。