【コラム】また米国に捨てられ中国に無視されるのだろうか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.31 12:07
文在寅(ムン・ジェイン)大統領はバイデン米大統領との首脳会談を終えた後、「本当に丁重にもてなされた」と話した。両国は韓米同盟の領域を軍事・安全保障から経済・技術に拡張した。世界最強国が韓国を歓待したのは良いことだ。半導体、電気自動車、バッテリー分野で44兆ウォンを米国に投資することにした企業のパワーのおかげだ。だが米国の国益につながらなければ皇帝のような待遇は冷遇に変わるだろう。歴史の傷が実証している。
韓国が米国と最初に修交したのは139年前である1882年の朝米修好通商条約を締結してからだ。朝鮮は「米国が列強の侵略を阻止し保護するだろう」と信じて「連米」路線を決めた。高宗(コジョン)は米国を「寛大な人たちの国」と表現した。条約第1条はどちらか一方の国が第三国から「不公軽侮」、すなわち不当な処置や侮辱または脅威を受けた場合には別の一方が仲裁に乗り出すという条項だ。しかし米国は、1905年に日本が乙巳保護条約で大韓帝国を保護国にした際に、米国のフィリピン支配を日本が黙認する条件で了承した。条約は紙切れになった。桂・タフト協定の結果だった。